壱岐島の東側に位置する八幡半島の先端の“岬”。海岸線には、玄武岩の柱状節理が発達して出来た大岩が点在しており、その類まれな自然は『壱岐対馬国定公園』に指定されている。ここでは、玄界灘を望む水平線の大パノラマと、周辺には約1kmもの長さの雄大な海蝕崖が見られる。ここ壱岐市では、いわゆる“岬”などの突端にある断崖絶壁を“鼻(ばな)”と表し、これが付いた地名が多くある。
折柱(おればしら)「観音柱」「観音柱(かんのんばしら)」と呼ばれている“柱状節理”の岩礁は、細い柱を束ねたような奇妙な形状をしていて、壱岐随一の観光名所となっている。壱岐島誕生の神話において登場する八本の柱「折柱(おればしら)」の一本であり、「壱岐の国は生き島である。神様が流されてしまわないようにと八本の柱を立てて繋いだ。その柱は折れ残り、今も岩となって折柱といわれている…」とある。有名な折柱は、他に「猿岩」などがある。